学生さんはもう少しで夏休み(^_-)-☆
羨ましいねぇ!
前回授業でレジオネラを取り上げました
温泉など入浴施設での感染事例がしばしば報道されるレジオネラ!!
温泉好きな学生からのコメントは
①これからはお風呂のヌルヌルに気をつけようと思いました!
レジオネラ肺炎にならないために!
➁私は温泉が好きなんですが、、、今回の講義を受けて温泉が少し怖くなりました。
なのでこれから温泉に行く時は湿ってる部分は触らないように気をつけようと思いました。
自然界でアメーバに寄生している細菌 レジオネラ の
インパクトは大きかったみたいです!!
厚生労働省も詳しい対策方法を示していますので
旅館・公衆浴場等におけるレジオネラ症防止対策についてのホームページ (mhlw.go.jp)
さて今回の質問もむつかしい!
Q1. 細菌のリポ多糖や鞭毛が抗原になっていたりしますが、その細菌の他の部分は抗原性はないのですか? また”エピトープ”とはちがうものですか?
A1. 質問ありがとう! 今年の1年生には鋭い子がいるねぇ💛
教科書で定義をしっかり復習してみますね(p106)
抗原とは?
生体にとっての異物!
微生物本体の構成成分や細菌の鞭毛、莢膜、細胞表面の構造(糖タンパク質)、毒素(タンパク質)、ウイルスのエンベロープやスパイクタンパク質が
抗原になりえます(これを抗原性といいます)!!
質問いただいた
細菌のその他の部分にも
抗原性はあります
エピトープはその核心部分!
細菌の莢膜と鞭毛を図示しますね
莢膜や鞭毛はたくさんのアミノ酸や糖タンパクで構成されており
おおきな『抗原』(異物)です!
このうち抗体やT細胞(Tリンパ球)表面のT細胞受容体(TCR)が結合する部分
(図の青の部分)=6-10個のアミノ酸や5-8個の単糖の配列
を『エピトープ』(抗原決定基)と呼びます
1つの抗原には複数のエピトープが含まれ
エピトープによって確実に”異物”と認識されると
免疫応答(p107)が起こり
免疫反応(p108)によって
異物は排除されます
免疫システム、ほんとすごい!!