先週は6月と思えない暑さでした!!
病院から看護専門学校へ急いで歩いていると
バサっと目の前を黒い影が横切りました!
なに?
植え込みの中で日差しを避けるハト!
飛び去った一羽に構うことなく涼んでいるよ!
わずかな木陰を求める行動、、、わかります
され1年生の微生物学授業も10回目
各論に突入!
テーマはグラム陽性球菌とグラム陰性球菌
身近で看護師さんにとって重要な病原微生物なのでしっかり復習してくださいね!
アンケートの一部を紹介します
・講義後、テレビ番組で人食バクテリアの特集がやっていて溶連菌の怖さを改めて感じました。手指や医療器具から接触感染が起こるので、手指消毒や手洗いの手順を正しく行うことを心掛けようと思いました。
・オーラルセックスでも性感染症(淋病など)になることが分かった!
・プリントの表に治療薬が載っていますが、上がはじめに使う薬で下がそれが効かなかったときに使う薬ですか?
⇒ あくまで教科書的な目安です、どの系統の抗菌薬が有効か?と大まかに押さえてね
それではいただいた質問に回答します
Q1. 化膿連鎖球菌感染症の続発症で急性糸球体腎炎になることを防ぐためにも抗生剤を早めに投与したほうがいいとおっしゃっていたと思いますが、化膿連鎖球菌感染症がひどくなって急性糸球体腎炎になるのか、また別で急性糸球体腎炎が発症するのかよくわからなかった。
A1. 質問ありがとう!
まだ免疫について詳しく学んでないと思いますのでまず図をみてください!
化膿連鎖球菌は咽頭炎・扁桃炎・猩紅熱(しょうこうねつ)の原因!
①咽頭の炎症 ⇒ まず白血球(好中球)が対応(高熱、咽頭痛など)
ここで好中球を助けるため
早期にβラクタム剤のアモキシシリン(ペニシリン)を十分量服用すると
⇒炎症を早期に終息させることができます💛
➁きちんと抗菌薬を服用しないなど化膿連鎖球菌が排除しきれない状態が続いた場合
⇒炎症が長引き獲得免疫(リンパ球)のスイッチオン
⇒化膿連鎖球菌に対する抗体がたくさん作られます
③この抗体は抗原(化膿連鎖球菌)とくっつき複合体をつくります
④この複合体が血流で腎臓に運ばれると
⇒”ろ過装置”である糸球体に抗原・抗体複合体がひっかかり、さらにそこで補体が活性化される
⑤糸球体が破壊され腎臓の機能が低下
⇒急性糸球体腎炎が発症(血尿 浮腫 高血圧など)
急性糸球体腎炎は
化膿連鎖球菌感染症の続発症としてとても恐ろしい事態です( ;∀;)