看護専門学校への道筋もつつじが満開!!
もうすぐ5月
新年度の微生物学授業も2回終了しました
新年度!やるき満々の新入生から
授業アンケートでポジティブな意見を多くいただいています💛
・症例(の物語)が毎回面白く、3限で眠たくなる時間にも関わらず楽しく授業に参加することができました。アウトプットをさせてくれるため授業で大体のことを覚えることができて本当に助かってます!!!
今日も楽しい講義ありがとうございました!!
ブログでの回答希望の質問をいただきましたので
早速回答しますね!
Q1. 莢膜、もう一度教えて欲しいです
A1. 莢膜(きょうまく)とは?
図にしてみました
①まず体に侵入した細菌は
食細胞(好中球:白血球やマクロファージ)により捕食され
害がおよばないように処理されます(貪食 どんしょく)
②細菌の立場からむざむざと食細胞に発見されて食べられないように
多糖類やたんぱく質からなる”防御の盾(たて)”を
菌体のまわりに配置することで、、、
食作用を活発にする物質(補体や抗体など)が付着できなくなり
食細胞による排除から逃れやすくなり
さらにリゾチームなどによる殺菌作用にも抵抗します
、、、これが 莢膜(きょうまく)
莢膜も細菌本体と同じように生体にとっては異物なので
リンパ球などの免疫細胞が敵と認識すれば
抗原(K抗原と呼ばれます)になります!!
Q2.プリント裏ページの下の表の見方をもう一度説明お願いします
A2. ウイルスと細菌はまったく違います!
①まずは大きさ!
細菌は1μm > ウイルスは1nm 約1000分の1の大きさ
②ウイルスはたんぱく質の殻のなかに
自分の構造たんぱくの設計図(DNA または RNA)をもっているだけ!
究極のミニマリスト!!
ウイルスが増殖するため必要なこと!
生きた細胞に侵入 (これが重要)
⇒侵入した細胞のなかで自分の遺伝子を勝手に複製(設計図をコピー)
⇒侵入した細胞の設備(リボソーム)を拝借し
設計図(ウイルス遺伝子)から
どんどんウイルスの構造たんぱくを増産
⇒ウイルスを複製しまくります、、、、
③細菌はブドウ糖などを分解して自前のエネルギーを入手し
おかげで細胞の外でも自活した生活を送れます!
(なかには教科書p38表3-1のクラミジアのように増殖に必要なエネルギーを侵入した細胞から拝借するウイルスっぽいふるまいをする細胞内寄生性細菌もいます( ;∀;)
④リボソーム70S(細菌:原核生物)と80S(真核生物)の違い?
ざっといえば設備の大きさの違いです!
大小2つのサブユニットからなります!!
でも教科書p5 表1-1をみると、、、
真核生物のリボソームは大60S+小40S=80S
( ;∀;)???
なぜ?
計算が合わないの?
S:タンパク質の沈降しやすさを表す沈降係数(スベドベリ単位)!!
一般的に大きい粒子ほど分子量が大きく沈降しやすいですが
大きさ以外にふわふわした形状なら沈降しにくいなど
形にも影響をうけるためです!
ウイルスも細菌も遺伝子を複製して種を保存するため
それぞれの戦略をもってます!
すごいねぇ( ;∀;)