解剖生理IIIの2回目のアンケート、、、
微生物学単位認定試験とかぶってしまいとっても低い提出率でした( ;∀;)
いくつか感想を紹介します
・Dダイマーが血栓のことを知らせてくれたりと、人間って凄いと思った
・止血の方法が2段階であることに驚きました(血液の凝固反応カスケードをしっかり覚えようと思いました)!
・バファリンを飲んでいる人は納豆を食べてはいけない( ゚Д゚)
⇒ここ間違ってますよ!!!
バファリンではなくワルファリン!
試験の肝です!!
・赤血球と血小板には格がない
⇒格ではなく核 これも試験の肝だよ!
ではお寄せいただいた質問にお答えします!
Q1. 血管内だとフィブリンはプラスミンによって溶解されますが、皮膚の表皮まで傷ついた場合(擦り傷など)では表面の瘡蓋となる部分はプラスミンで回収されないのですか?
A1. 質問ありがとう
なぜ線維素溶解(線溶)のしくみが備わっているのでしょうか?
⇒血管の開通性を保って血液を流し続けるため!!
血管の壁が損傷して”穴”があくと、、、
血液が漏れ出しちゃいますよね?!
とりあえず”穴”を塞ぐことが大事
⇒血小板やフィブリンが血栓形成することで
”穴”は塞がり血液の流れを確保!
さて血栓が大きいため血液が流れにくくなったり
血管内皮細胞が再生して血栓が不要になった場合
血栓を取り除く必要があります!!
ここで肝臓で作られた『プラスミノゲン』が登場!
血管内皮細胞は
じゃまなになった血栓(フィブリン)を除去するため
tPA(組織プラスミノゲン活性化因子)を血液中に放出します
tPAは血栓(フィブリン)にくっつくと
おとなしく血液中を流れている『プラスミノゲン』を変身させます!
『プラスミノゲン』の一部を切断し『プラスミン』に、、、
『プラスミン』は血栓(フィブリン)を強力に分解する酵素活性をGETして
線溶(プラスミンがフィブリンを分解しFDPやDダイマーができます)がおこります!
おかげで血液の流れは回復💛
さてご質問の体表に生じた瘡蓋(かさぶた)、、、
フィブリンがあっても
血液の流れを邪魔してないですよね?
『プラスミン』ががんばらなくても
乾燥して退縮した血栓は
傷が修復されたあと、、、はがれおちて役割を終えます!!