最近すっきりしない天気が多いねぇ( ;∀;)
今年度の南大阪看護専門学校1年生のアンケート提出はやや低調ですが(今回24名)
毎回質問をたくさんいただいてます!
おかげでブログ更新頻度が増えました(^_-)-☆
アンケート締め切り後は回答に追われ忙しいねぇ( ;∀;)
それでは4つの質問にお答えします!
Q1. 私が医療事務をしていた頃、先生は抗生物質とビオフェルミンを必ず一緒に処方していました。それは乳酸菌を減らさないためですか?
A1. 質問ありがとう!
『抗生物質による腸内細菌のバランスの乱れを緩和するため』です
身体のなかで一番たくさん細菌がいる場所は、、、、もちろん腸管!
ここにいる腸内細菌にはいろいろな細菌が混じってます!!
便通をよくしたり免疫力を高めるなどヒトの体にとっていいもの(善玉菌)や
便秘や下痢、腹部の違和感を生じる悪いもの(悪玉菌)
善玉菌の代表は乳酸菌やビフィズス菌です
一方、抗生物質は細菌の増殖を抑えたり、死滅させることで病原細菌による病気を治すため投与されます!
肺炎や腎盂腎炎などから命を守るため必要不可欠な薬剤ですが、、、、
注射や飲み薬として体内にはいった抗生物質は腸内細菌に大きな影響を与えます
善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると
下痢や腹部違和感、腹痛が生じることがあるため
抗生物質といっしょに乳酸菌製剤のビオフェルミンRなどの処方が行われます!
Q2. コロナウイルスに暗黒期はあるのですか?
また存在する場合その期間が知りたいです( ゚Д゚)
A2. あります!
ウイルスは「タンパク質の殻につつまれた伝染性の遺伝子」(教科書p38)
ウイルスは表面のスパイク蛋白質をつかって
侵入できる細胞の表面にある物質(受容体)に結合(吸着)
⇒ここを足掛かりにして細胞内部に侵入します
すぐにウイルスの外側の殻を脱ぎ捨て(脱穀)
ここから 伝染性の遺伝子 のみの形になります
(ウイルス粒子はみかけ上存在しない)
侵入した細胞内でウイルス遺伝子がどんどん複製され
さらに外側の殻(カプシド)もしっかり合成
⇒多数の新しいウイルス粒子が形成され
侵入した細胞を破壊して外の世界に飛び出します( ;∀;)
『ウイルス粒子としては存在しない侵入から飛び出すまでの時期』
を 暗黒期 と呼びます( ゚Д゚)
神奈川県衛生研究所HPには 『この暗黒期の時間はウイルスや宿主細胞の種類にもよりますが数時間から十数時間です』と説明されています!!
(1)ウイルスの生態|ウイルス学エピソード|神奈川県衛生研究所 (pref.kanagawa.jp)
ご質問のコロナウイルスの場合も同様です!
ついでに潜伏期とはなにでしょうか?
『平均潜伏期間はデルタ株は平均5日、オミクロン株は平均3日』など公開されています
51_福祉(コロナ)_20220215 (pref.oita.jp)
潜伏期とは?
病原体が生体に付着・侵入してから発症*するまでの期間(教科書p72)
(*発症:発熱や咽頭痛、下痢などなんらかの症状が出現すること)
病気の発症には微生物の毒性や暴露量(数)だけでなく生体側の免疫状態など感染抵抗性が関係するため
暗黒期とはちょっと異なる概念です!
A4. ちがいますよ!
教科書p50 表4-1 いちばん下の行をみてね!
エルゴステロールは カビ(真菌)の細胞膜を構成する脂質
(人間の細胞膜にとってコレステロールが大切な脂質!)
ちなみにカビ(真菌)の細胞壁は
β-D-グルカン や キチン などでできてます(^^♪
Q4. 蛋白質とたんぱく質とタンパク質の書き方の違いはなんですか?
A4. すみません、知りませんでした(*'▽')
むつかしい!
困ったときのYahoo検索、、、
「文部科学省の学術用語では、タンパク質と書き、厚生労働省では、第六次改定日本人の栄養所要量などで、たんぱく質とし、医学会の医学用語管理委員会では、蛋白質(たんぱく質も可とする)と表記する。 また、医学会は、他の語と複合して用いる場合は、「質」をつけない場合が多い。 新聞用語等では、たんぱく質を用いている。」
Yahooすげー!!
さすが💛