アンケート提出率が例年並みになりつつあります( ;∀;)
今回65%、、、
講義内容をしっかり振り返ったコメントから
きちんと伝わったこと、伝わっていないことがわかり
授業の進め方を考えるうえでとても参考になります(^_-)-☆
・昨日から『はたらく細胞』見てますがすごく分かりやすくて復習出来てありがたいです!!
・アルコールの消毒力がいちばん強くなるのが70%であることに驚いた!
アニメもうまく役立ててくださいね!
それではブログでの回答希望の質問にお答えします
Q1. 抗体がつくまで予防接種をすることがあると聞きました。制限回数はないのでしょうか?また、抗体がつかないことがあるのはなぜですか?
A1. 医療従事者にとって『抗体がつきにくい』ワクチンにB型肝炎ウイルスワクチンがあります。通常3回の接種後に抗体価が上がらなかった場合、追加接種(ブースター接種といいます)を行います。一回目の追加接種でも抗体価が上がらなかった場合、合計2回までもう1回ブースター接種を考慮します。
なぜ抗体価が上がらないのか?
ワクチンの抗原情報が樹状細胞など食細胞→T細胞→B細胞に伝えられにくい状況です!
考えられる理由をいくつか列挙すると
①免疫抑制剤服用中など免疫系に問題がある場合
②遺伝的要因
③ワクチンの保存が適切でない・誤った投与方法(通常考えにくいです)
④一般的に年齢が高いほど免疫応答は鈍くなる
⑤慢性疾患や体調不良時にはワクチンに対する反応が悪くなることがある
Q2. アルコールはなぜ100%の水溶液より70%の水溶液の方が消毒力が強いのですか?
A2. 質問ありがとう。質問はイソプロピルアルコールでいただきましたが、エチルアルコール(エタノール)としてお答えしますね。
まずアルコールが細菌やウイルスなどの消毒に用いられる理由は、細胞膜や細胞壁から中に浸み込んで微生物内部のタンパク質を変性させること!
①100%アルコールに比べ70%のアルコールは水を含んでいるため細胞膜から内部に浸み込みやすい(浸透性がよい)
②水分存在下でアルコールは効果的にタンパク質は変性させる
③100%アルコールは蒸発速度が速い→微生物との接触時間が短くなる
(70%アルコールはより長くとどまり消毒効果が高まる)
以上、浸み込みやすさ、タンパク質の変性効果、蒸発速度の3点が重要です!!
70%(エチル)アルコールはとても有用な消毒薬ですので
医療現場でしっかり活用してくださいね!