激寒の先週末でした ^_^;
A型インフルエンザ 流行しています!
みんな大丈夫かな?
しっかり 手洗い しましょうね!
電車で咳、くしゃみをしている人には無防備に近づかないようにね!
逆に自分が咳をしているとき!
咳エチケット忘れないでね (^_^;)
前回のブログで代謝性アシドーシスについて”ざっくり”と解説しました!
さて 代謝性アルカローシス
どういう場面で生じるのでしょうか?
1)H+を失うとき!
①消化管から
嘔吐を繰り返す場合(胃液は強い酸(塩酸)の宝庫)
新生児 ”幽門狭窄症” が有名だよ!
消化管閉塞のため胃管が挿入されている患者さんも
胃液がどんどん大量に外に排出され、酸を失います ^_^;
②腎臓から
副腎皮質から分泌されるホルモンのひとつ!
アルドステロンが関係!
集合管・遠位尿細管で原尿からNa+を再吸収するかわりに、K+とH+を分泌しちゃいます!
原発性アルドステロン症、試験前にしっかり押さえておきましょう!
よくある状況は、利尿剤!
利尿剤が投与されている心不全の患者さん!
ラシックス(フロセミド)の作用はヘンレのループ上行脚でNa+とCl-の吸収阻害
集合管にたくさんのNa+がたどり着きます!
原尿から過剰のNa+を取り戻すため
アルドステロンの分泌が刺激されちゃいます(^_^;)
2)HCO3- をGETするとき!
なぜか大量輸血のあと!
(クエン酸はCa2+と結合して血液の凝固を防ぐ重要な役割)
クエン酸?
えー、”酸とちゃうんかい?”とつっこみたくなるよね!
大量輸血が必要な状況(ショック)では、大出血のため低血圧が持続!
こんなとき 乳酸 が作られます
さらにクエン酸まで加わっちゃうと
大きなアニオンギャップを示す代謝性アシドーシスになります!
(前回ブログをみてね)
さて止血が成功し、大量輸血のおかげで患者さんの状態も安定
救命成功!
1-3日で様相は一変!
肝臓で大量のクエン酸が分解されHCO3-がどんどん作られます (^^)/
(生化学で勉強したクエン酸サイクル(TCAサイクル)を思い出してね!)
薬剤としてメイロン(炭酸水素ナトリウム)を大量に投与しすぎると
当然HCO3-が増加します!
代謝性アルカローシスはなかなか治療が難しい状況だよ!
(後日、カリウムとアシドーシス、アルカローシスの関係を説明しますね)