南大阪看護専門学校3年生のみんな!
補習授業での多数の問題解答、おつかれさま!
あと3週間ちょっとで国家試験
がんばってね (^O^)!
さてアシドーシス、アルカローシスの話も最終回!
カリウムとの関係を押さえておきましょう!(^_^;)
細胞内はK+の宝庫!
1)アシドーシスになっちゃうと
①細胞レベルのはなし
血液(細胞外液)中の H+が増えます
さらなる増加を阻止するために細胞内にH+を取り込み
細胞内にたくさんあるカリウムK+を代わりに細胞外に放出
結果的に高カリウム血症をきたします(^_^;)
②腎臓のはなし
K+は糸球体でろ過され、尿(原尿)中に排出
いったん尿中に排出された後、尿細管で再吸収や分泌されたりして帳尻をあわせます!
ショックのように血圧が低下した状況(アシドーシスになりがち)では
腎臓への血流が低下!
糸球体でのろ過が不十分になり
K+ 血液中に高いまま残っちゃいます!
腎機能が低下すると血液中のK+濃度は高くなるよ!
高カリウム血症は怖いよ!
2)アルカローシスでは?
低カリウム血症はなぜアルカローシスと密接な関係にあるのでしょうか?
①細胞レベルのはなし
大量のK+が失われて低カリウム血症となると
K+が細胞内から細胞外に移行
⇒電気的中性を維持するためにH+が細胞外液から細胞内へ移行!
アルカローシスになっちゃいます!
②腎臓のはなし
アルドステロンが深く関係!
(1月17日に掲載した代謝性アルカローシスの話も参考にしてね)
アルドステロンは
遠位尿細管・集合管からNa+を再吸収し、
(Na+といっしょに水が血管内へ戻ってくるため血圧上昇!)
代わりにK+を尿中に排出します!
アルドステロンの作用でK+が低下してくると
遠位尿細管のNa-K交換部位で、K+の代わりにH+が排泄されやすくなります。
結果
細胞外のH+は減少し”アルカローシス”が起こります。
ついでに
利尿剤は尿中へのNa+排泄促進が主な機序
一般的に血中K+が低下
副作用に低カリウム血症がおこるためご注意!
(アルドステロン拮抗薬は例外)
それでは勉強の追い込みがんばってください (。◠‿◠。)