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看護学生の疑問に答えちゃいます 脳神経編(2)

前回に続いて南大阪看護専門学校1年生からの質問への回答だよ!

 

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Q3.鼻の下に傷があって感染して脳にまで拡がると聞きました。

母に鼻毛ぬいたあかんで!

感染して脳やられるで!って言われたことがあります。

母の豆知識はあってますか?

 

A.3 質問ありがとう!

娘さんに対するちょっと刺激的なコメント (°□°;)

まさに『大阪のオカン』だねぇ

 

お母さんの発言には根拠があります!

 

 鼻の周りにいる常在菌を覚えてるかな?

 

そう、黄色ブドウ球菌

 

面疔(めんちょう)  (°□°;)

黄色ブドウ球菌が原因の鼻の周りにできる化膿創

 

鼻毛を抜くと毛嚢から黄色ブドウ球菌が侵入する可能性があります ^_^;

 

微生物学の授業でお伝えしたように、

黄色ブドウ球菌にも遺伝子の違いがあります

強い毒素を産生する病原性の高いヤツから比較的おとなしいヤツまでさまざま

 

また糖尿病や重症アトピー性皮膚炎など体を守る免疫能や皮膚の防御機構が弱っている人は細菌の攻撃に屈しやすくなります(^_^;)

 

しかも鼻は脳と解剖学的にお隣さん!

(脳下垂体の腫瘍に対するアプローチを思い出してね)

鼻の奥に位置する蝶形骨(蝶形骨)を通ると最短距離で重要な脳下垂体に到達できます

 

黄色ブドウ球菌にとっても立場は同じ(°□°;)

 

抗生物質がなかった第二次世界大戦以前

面疔(めんちょう)がひどくなると

感染が脳へ波及して命を落とすケースもあったそうです。

お母さんもご両親から鼻毛を抜かないようにアドバイスされてたのかもね!

 

でも安心してください!

抗生物質が使用できるようになりました (^▽^)/

人類が細菌に対抗する手段をGET 

適切な治療で面疔(めんちょう)で命を失う人は激減

 

最後に今後の医療を担ってゆく看護学生にぜひ心にとめておいて欲しいこと!

残念なことにやみくもに大事な抗生物質を使ってきたため

抗生物質に抵抗性を獲得した耐性菌が増加しちゃいました

 

風邪(かぜ)の原因は大多数がウイルス

ウイルスには抗生物質はもともと効果がありません!

 

風邪で根拠なく抗生物質を飲まないように気をつけようね

 

 

ついでに悩んでいる若者も多いにきび(尋常性ざ瘡)!

ニキビ菌(P. acnes :痤瘡桿菌( Propionibacterium acnes ))が主な原因

 

専門医が集まって作成したガイドラインが昨年改定されました!

https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/acne%20guideline.pdf

 いろいろ治療も進歩してますねぇ ^_^;