看護学校よもやま話2024(25)病態生理IV(脳神経) 『ブログ投稿』の質問にお答えします!

脳神経4回目の授業は

片麻痺など「運動の異常」についての解剖生理を復習後

パーキンソン病を中心に解説しました!

 

アンケート提出はまずまず、、、

 

パーキンソン病について質問をたくさんいただきました!

早速回答します(^_-)-☆

 

Q1.  黒質緻密部と黒質網様部で分泌されるドパミンは別物ですか?

A1. 難しい質問をいただきました!

黒質の2つのパートで作られるドーパミン

「同じ神経伝達物質ですが

影響を与える経路や役割が違います!

教科書p211の図を引用

黒質緻密部のドーパミン運動を円滑にする役割(線条体へ向かう)

→減少するとパーキンソン病の症状が出現


黒質網様部にはGABA作動性ニューロンが多い

運動抑制の調整

 

Q2. パーキンソン病の治療薬には、経口薬と貼付薬があるとテレビで見たことがあります。使い分ける時はどんな時ですか?

A2. 質問ありがとう

病気の初期段階では飲み薬が第一選択

 レボドパ やドーパミンアゴニストなど症状に合わせて

細かく用量調整できます!

一方、調布薬は以下のような場合に有用です!

①飲み薬の効果が安定しない場合

  24時間一定の薬の放出が可能→効果安定

飲み込みが難しくなった場合

  (進行したパーキンソン病では嚥下障害(飲み込みにくさ)が生じる)

③胃腸の調子が悪い場合(消化機能低下→薬の吸収が不安定)

もちろん経口薬と貼付薬の併用も可能です!

 

Q3. 祖母がパーキンソン病でした。歩行障害はありましたが、マイケルJフォックスのような振戦はありませんでした。症状に個人差はあると思いますが、一番多くみられる症状は振戦ですか?

A3. 質問ありがとう!

患者さんごとに症状の現れ方が違います

最も目立ちやすいのは振戦ですが

実際には 「無動・寡動」「筋強剛」から始まる人が多く

特に高齢発症の場合は振戦が目立たないこともあります!

歩行障害や筋固縮が主症状になることもあり

進行すると姿勢反射障害(転びやすさ) が大きな問題になります!!

 

Q4. ドーパミンを増やす食べ物はありますか?

A4. 質問ありがとう!

 

食事だけで劇的にドーパミンを増やすことは難しいと思いますが、、、

ドーパミンの材料となる栄養素を含む食べ物を意識して食べるとすれば

 ①ドーパミンの材料となるアミノ酸 チロシンを含む食べ物

 ②ドーパミンの合成を助けるビタミン(VB6

ミネラル(鉄、Mg)を含む食べ物

 ③腸内環境を整える発酵食品

などでしょうか?

すみません、、、栄養学については素人です( ;∀;)