AIにより医療者の仕事はどうなるのか?
ざっくりとまとめてみますね(^_-)
(1)医師-患者関係は大きく変わります
(2)患者さんの情報を活用するため医療体制が変化
(3)人のこころを読む仕事はなくならないよ
まず最初のテーマをどうぞ(^^)/
(1)医師-患者関係は大きく変わります
TV番組やネットで『有名人が罹患した病気』が報道されると
患者さんは、スマホやPCをとりだして
Googleで自分の気になる症状を入力し
『わっ、ひょっとしたら◎●とちゃうか ( ;∀;)』
最初から具体的な病気を心配して外来受診する患者さんが増えています!
うちの外来で多いパターンは
“背中が痛い” ⇒ ひょっとしたら膵臓がん
みなさん最初からCT検査を希望して受診され
不要な医療被曝を招く危険性が高まります(*_*;
医師の仕事は?
まず臨床推論!
症状について詳しく質問を追加、経過を正確に把握してその病気かどうかしぼりこみ(検査前確率をあげる)
診断のため画像検査(CT検査など)が必要か判断する流れです
まだまだ
医学の専門知識をもった医療者側
と
素人の患者さん
の間には圧倒的な情報格差があります(^_-)-☆
でも今後絞り込みを定式化するアプリが普及し診断の精度が上がれば
患者さん自身が“ほぼ正確な病名”を把握して
受診するようになるかもしれません(-_-;)
deep learningによる膨大なデータベースをそなえ
画像解析能力を磨いたAIが
もっとも得意とする進歩が著しい分野!
え、医師の仕事はなくなっちゃうの(*_*;
大丈夫です!
ではAI時代に
医師(医療者)はなにをすればいいのでしょうか?
AIの正診率がどんどん高まり診断の信頼性が上昇しても
正診率100%にならないかぎり
最終的な決断は“人”にゆだねられます!
AIの診断結果の妥当性を判断し、
患者さんにきちんと説明して納得してもらうため
疾病病態や治療についての最新の医学知識を学んで更新しつつ
臨床推論能力、コミュニケーション能力
しっかり身に着けましょう(^^)/
現場経験が少ない
研修医の先生やコメディカルスタッフが
しっかり磨かなければならないのは
メタスキルです(^_-)-☆
メタスキルとはなんぞや?
“ハードスキル(体系だった知識、理論、技術)”=Science
と
“ソフトスキル(自己および対人関係に関する技術)”=Art
この2つの基本的なスキルが実践できるようになるための経験知=Practice
いわばスキルを使いこなすためのスキル
訓練や現場での実践を繰り返してはじめて修得できます
(時間がかかるよ(-_-;))
(2)患者さんの情報を活用するため医療体制が変化
将来、患者さんがウエアラブル測定器を着用すれば(:_;)
スマホに連動した心電図や血圧計、持続血糖測定装置から
バイタルサインや血糖値のデータを送信できます(^_-)-☆
(兵庫医大高橋先生配布資料から引用)
AIとコラボすることで
電子カルテにデータが表示され
患者さんが病院を受診せずともフォローが可能に!
非接触型ソーシャルホスピタルが誕生するかも???
患者さんが慢性疾患のフォローのために通院する必要がなくなり
日常生活が邪魔されない医療体制ができれば便利ですよね(^_-)-☆
長くなっちゃったので続きは次回!