看護学生の質問に答えちゃいます! 病態生理I  免疫・アレルギー・感染症編(1) アナフィラキシーショックとアトピー性皮膚炎 

今年度の南大阪看護専門学校1年生の授業

あと6週間で終了!

 

病態生理』の試験では再試該当者が激増しちゃいました(°□°;)

みんな、ラストスパートがんばれ!

 

ここで病態生理II代謝・内分泌の再試情報を (^-^)

わたしの担当は30点分

今度は多肢選択式問題10問

代謝5問、内分泌5問 1問3点(平常点加算はありません)

 

ちょっとサービスしますね (^-^)

『女性にとって重要なホルモン

エストロゲン

プロゲステロン

プロラクチン

黄体形成ホルモン(LH)

卵胞刺激ホルモン(FSH)

しっかり見直しておきましょう!

 

上位ホルモン  下垂体前葉から分泌されるFSH、LH

下位ホルモン  卵巣から分泌されるエストロゲンプロゲステロン

プロラクチン 下垂体前葉から分泌され乳汁分泌を担当 ”べつもん” だよ

 

(ここ重要だよ!)

閉経期になると卵巣機能が低下 

エストロゲンプロゲステロンの分泌が低下

⇒負のフィードバック機構が作動

上位ホルモンの分泌は増加

当然............の2つが増加します!

こんな問題がでたら、間違えないでね (^-^)

 

さて免疫・アレルギー・感染症の授業も進行中

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1-2回目の授業アンケート提出状況は?

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うわっ!

平常点確保のためか

いままでにない回答パターン!

これからもしっかり平常点をGETしてゆきましょう!

 

ブログ回答希望の質問を3ついただきましたのでお答えしますね

Q1. 疑問に思ったことがあります。 アトピー疾患の人と、アナフィラキシーショックとの関係はありますか? アトピー疾患の人がアナフィラキシーショックを起こしやすいのか?気になりました。

A1. 質問ありがとう。授業で説明したようにアナフィラキシーショックは、I型アレルギー(IgE抗体)が関係します。

一方、アトピー性皮膚炎は、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状をもつ人が発症しやすい傾向がありますが、掻痒(そうよう)のある湿疹が主症状で、皮膚のバリア機能が保てていないため、異物(タンパク質)が侵入しやすいなど、I型アレルギー以外にT細胞が関係したIV型アレルギーも関係する複雑な機序が背景にあります。

①IgE抗体が全く検出されない場合でもアトピー性皮膚炎が生じる人もいます

②ダニ、ハウスダストなどに対するIgE抗体をもっていてもアトピー性皮膚炎を発症しない人も多いよ

などなど

アトピー性皮膚炎患者さんが、純粋なI型アレルギーであるアナフィラキシーショックを起こしやすいとはいえません!

 

Q2.ハチのアナフィラキシーショックはハチのアレルギーを持ってる人だけと聞いたことがあるとききましたが全員が2回刺されるとアナフィラキシーショックになるのですか?

A2. 1回目にハチに刺されたときに、ハチ毒(タンパク質)に対するIgE抗体が産生され、免疫記憶として残ります。2回目に同じハチに刺された場合、理論上はハチ毒に対する体の反応が激しく起こります。ただしIgE抗体の産生量は人によりバラツキがあるため全員にアナフィラキシーショックが起こるわけではありません。

 林業に従事する人は仕事中にハチに刺されるリスクが高い状況です。山の中でアナフィラキシーショックを起こしてしまうと致命的になるため、『エピペン』(アドレナリン)を携帯して万一の事態に備えています。

 なお以下のHPにはハチに1回目に刺された場合にも死亡するリスクについて記載されています。

刺されないのが一番!

みんなハチの巣(とくにスズメバチ)を見かけたとき、不用意に近寄らないようにしましょう。

allergy72.jp

 

Q3.末端冷え性で、温度差についていけず顔が火照る事があります。なにかおすすめのマッサージはありますか?

 

A3.質問ありがとう。レイノー現象を学んで血管収縮の怖さを実感されたことと思います。残念ながらマッサージではすぐに改善することは難しいと思います。手袋をしっかりと着用し、保温性のいいアンダーウエアを活用し、抹消と顔の温度差を小さくするように心がけましょう。あとは運動習慣をきちんとつけ、筋肉の活動を高めることで、必要なときに熱をしっかりと産生できる体づくりも大切だよ。