看護学生の質問に答えちゃいます。解剖生理III 血液編 その1 アズール顆粒と疾患 & 『美白』に一言

解剖生理III

講義もあっという間に終わりました(-_-;) 

 

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またまた台風が接近する週末!

雨のため外出するモチベーションも低下するうっとおしい天気(-_-;)

31日の単位認定試験にむけて勉強がんばってください!

 

わたしの担当分

配点は40点だよ

コツコツとアンケートを提出し続けた あなた!

平常点 最大4点 さしあげますね  ( ºДº)

(残念ながら、授業欠席者からのアンケート提出は無効です。悪しからず!)

 

多肢選択式問題 18問

内分泌 9問

血液 9問

 

ブログを読んでくれている学生さんへ!

耳より情報をひとつおつたえします

 

9月29日ブログ掲載

看護学生の質問に答えちゃいます! 

解剖生理III 内分泌編(1) 男性と卵胞刺激ホルモン(FSH)の関わり』

http://minamiedu2016.hatenablog.com/entry/2017/09/29/154720

 

しっかり目を通しておいてね!

 

さてブログ回答を希望する質問を2ついただきました

Q1.アズール顆粒は白血病になったとき悪い作用をすると言っていましたが、具体的にどうなるのですか?

 

A1.質問ありがとう。

アズール顆粒!

白血球が骨髄で成熟する過程を観察すると細胞質内に出現する顆粒

 

細菌などの異物を攻撃するための各種酵素が含まれます

ペルオキシダーゼ、酸ホスファターゼ、エステラーゼなどなど

 

臨床検査機器のベックマン・コールター社のHPの写真を引用します!

http://www.beckmancoulter.co.jp/hematology/monthly_magazine/4th_description/14.html

 

成熟段階のうち『前骨髄球』で観察できる赤い顆粒のことです!

 

来月からの病態生理III 血液造血器のなかでお話する急性骨髄性白血病では

このアズール顆粒が集簇したアウエル小体が見られます!

 

とくに前骨髄球が増加する急性前骨髄性白血病では、

これらの顆粒由来の物質がたくさん細胞内に蓄えらえています

白血病細胞が壊れると

➡組織を破壊する働きのあるこれらの顆粒由来の物質が血液中に放出

血管の中でどんどん血液の凝固が開始される 

恐ろしい状態が発生!

 

DIC(播種性血管内凝固症候群)といいます!

詳しくは病態生理IIIで説明しますね!

 

Q2.私は人よりもメラニンが分泌され、外に出なくても夏になれば色が黒くなるんですが、どうすれば色が白くなりますか?冬になっても色が白く戻りません。スキンケアしていても白くなってると感じないし、美白点滴を最近始めましたが、あまり効果が分かりません。

 

A2.質問ありがとう。

メラニンは皮膚を紫外線から守る大事な役割をもっています。

(例:白人に比べて黒人は皮膚がんになりにくい)

 

現在は『美白』を追求する宣伝が広まっているため

『地黒(じぐろ)』の方はちょっとあせっちゃいますよね!

 

でも肌の色はその人の個性 (^-^)

 わざわざ日焼けサロンで紫外線を浴びに行く人もいる現代社会です!

 

無理に白さを追求する必要はありません!

 

某化粧品会社が発売した美白化粧品のメラノサイトに作用する成分のため

皮膚の色素が抜けてしまって『白斑症』が生じた事例もありました(°□°;)

高価な対価を支払って無理やり肌を白くする手法を行うべきか?

個人的にはお勧めできません

 

直射日光を避けるために

素肌の露出を避ける!

日傘を使う!

日焼け止めクリームをきちんと塗る!

日々のお手入れを地道に続けましょう

 

ちょっと色黒でも

はりと潤いがあって

若々しく見える

“いいお肌の状態”が将来にわたって保てると思いますよ!

 

おっさんのくせに『女子の悩み』に出過ぎた回答をしちゃいました

お許しください(・_・;)