看護学生の質問に答えちゃいます! 解剖生理III 内分泌編(2)  男性と卵胞刺激ホルモン(FSH)の関わり

解剖生理III(内分泌)の授業も

3回のうち2回が終わりました

来月末10月31日にもう試験!

看護学生、大変だねぇ(°□°;)

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ホルモン標的細胞の受容体に結合すると

ごく微量で体に大きな変化を引き起こします

 

体の状態を安定させるためには

ホルモン濃度を安定した状態に維持することが重要!

 

そのため

フィードバック機構

が備わっていますヽ(´▽`)/

 

上位ホルモン、下位ホルモンの間の

負のフィードバック機構が基本(^-^)

下位ホルモンが減れば、上位ホルモンが増加⇒結果、下位ホルモンが増加

下位ホルモンが増えれば、上位ホルモンが減少⇒結果、下位ホルモンが減少

 

国家試験にもよく出題されるのでしっかりと理解しようね (。◠‿◠。) 

 

視床下部 ⇒ 脳下垂体 ⇒ 甲状腺、副腎、性腺(卵巣♀、精巣♂)

視床下部や脳下垂体は上位!)

上位、下位の相互関係をしっかり頭に入れましょう\(^o^)/

 

毎年の授業で看護学校1年生に

『女性の性腺(内分泌臓器)はなにかな?』

と質問してみると

たいてい

子宮 と即答 (~_~;)

 

子宮のインパクトは強いねぇ(°□°;)

たしかに子宮は月経や妊娠、出産のためとても大切です

でも女性ホルモンを産生するところではありません

 

内分泌臓器 = ホルモンを分泌

 

女性らしさをつくるおおもと(黒幕)は

左右に1つずつある卵巣

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子宮は女性ホルモン(エストロゲンプロゲステロン)の作用を受ける

女性ホルモンの重要な標的臓器

(詳しくは教科書p241 図9-18 ヒト月経周期 をみてください)

もちろん乳腺標的臓器だよ!

 

 女性の性腺(内分泌腺)といえば 卵巣! 

自信をもって答えてね!

 

さて学生さんからいただいた質問です

  Q1.性腺刺激ホルモンの卵胞刺激ホルモンは精巣にも作用するのですか?

それとも男性には別のホルモンがあるのですか?

 

A1. 質問ありがとう。

男性と卵胞刺激ホルモンについて!

もちろん男性には卵胞は存在しませんし、排卵がないため黄体も形成されません。

また女性と別のホルモンが脳下垂体から分泌されるわけでもありません。

 

 卵胞刺激ホルモン(FSH)は精巣に作用します。

精子をつくる精細胞を支え、栄養を供給するセルトリ細胞を働かせることで精子の供給に大きく貢献します。

黄体刺激ホルモン(LH)も精巣に作用しますが、女性の『黄体』の代わりに、精巣の間質にあるライディッヒ細胞に作用し、男性ホルモンであるテストステロンを分泌!

このテストステロン

精巣、精嚢、前立腺に作用する以外に、筋肉骨の発育を促進させます。

詳しくは教科書p243 図9-20をみてくださいね!

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