"外ポリ(そとぽり)”医学生、奮闘中! ”クリニカルクラークシップ”って何?

4月10日から研修医室に新メンバーが加わってます!

 

今年は2名の女子学生!

 大阪市立大学(市大)医学部の6年生です

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希望診療科での6週間臨床実習

 

臨床実習!

文部科学省的には

”クリニカルクラークシップ”とかっこよく呼称!

(長いので”クリクラ”とも省略)

Clinical Clerkship 略して CC

 でも市大の学生は違うよ!

地域の病院での臨床実習のことを

”外ポリ(そとぽり)”と呼ぶことが多いみたいです (°□°;)

 

なぜ”そとぽり”

昔から臨床実習をポリクリと呼んでいました!

外(そと)病院での”ポリクリ を

そとぽり = 外ポリ と呼称!

 

昨年のブログでの”ちがす”の話に通じるものがあるのかな?

minamiedu2016.hatenablog.com

なぜ医学生が地域の病院で実習するのか?

背景にはこんなデータがあります!

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名古屋大学の伴先生が作成されたスライドを引用させていただきますね!

後期高齢者医療のあり方 - 厚生労働省

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/10/dl/s1025-5e.pdf#search=%27%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%8C%BB%E7%99%82+%E5%8F%97%E8%A8%BA%E8%A1%8C%E5%8B%95+NEJM%27

 

1000人の地域住民のうち健康問題(のどが痛い、膝が痛い、眠れない、体がだるい等)を生じる人は800人

このうちで医療機関受診を検討するのが327人

実際には217人が医療機関を受診(ここが地域病院、診療所の担当)!

大学病院の受診はなんと1人!

 

というわけで大学病院だけで臨床実習を行った場合

かなりバイアスがかかった患者さんを診察することが多くなってしまいます!

 

世の中の患者さんの大多数を占める

咳、腹痛、腰痛、頭痛、胸痛などコモンな症候を示す

コモンな疾患(肺炎、胃腸炎など)の体験には地域の病院が最適

 

実際どんなことを実習しているか一端をお示しします!

外来診療では、医学生から患者さんに自己紹介

『一緒に診療させてくださいね!』とお願いして診療に参加させていただきます。

 

患者さんの承諾が得られれば

問診(医療面接)や診察にトライしてもらいます。

医学生は緊張しつつ、とても真剣なまなざしでがんばっています!

はるか昔、初心者のときの気持ちをふと思い出す貴重な瞬間です

 

患者さんから『がんばってね』と励ましの言葉

をかけていただくこともあります。

声をかけられた医学生はにこっと微笑みながら

しっかり学ぼうという気持ちを新たにできているようです!

 

病院職員の皆さま!

6週間という短い期間ですが

医学生へのご指導

どうぞよろしくお願いします(^O^)!