(H先生のお話しの続きです)
話を戻しますね。
”食道からの引き抜き”(編者S注:食道は一番単純な円筒状の構造です。”ちくわの穴”のような中心部をキープするのが初心者には難しい)がやや安定してくると次の課題が待ち構えています(・_・;)
Pリング・前庭部(編者S注:胃の一番奥の部分)からの引き抜き
小弯側のJターンでの観察(編者S注:スコープの先端をくるっとまげてJ字のようにしてくまなく観察)
噴門部の360度回転(編者S注:腕の回転も使ってアクロバチックな操作が必要だよ)
(この辺りはやったことのある人にしかよくわからないかと思います、ごめんなさい)
研修医レベルでの最終段階は、十二指腸への挿入(編者S注:胃の出口がうごめいているところを通過します)
…と続きます (^_^;)
患者さん相手に重大な有害事象を起こすわけにはいきません。
本当に緊張しました
いつもすごく怖かったです(~_~;)
カメラを持たせてもらえるという嬉しさがある反面、何か引き起こしてしまったら…という不安
でも不安だからと逃げてばかりでは前に進むこともできません!
たくさんの上の先生がサポート・フォローしてくださっている間に
最低限絶対にしてはいけない動き
この部分は慎重にならなければならない
といった何よりも大切なことをしっかり学ぶ必要があると心に刻んでいました。
幸い、2か月間の研修を無事終えられて少しホッとしています (^_^)
偉大な指導医の先生方のおかげで、
なんと私も挿入から引き抜きまで1連の流れを一度だけやりきることができました (^O^)!
新人歓迎会で一緒にダンスを踊った新人同期の臨床工学士(ME)のSくん
”カメラやってもらっていいですよ”
とボランティアとして名乗りを挙げてくれました!
ホントもう喉が難しいんですよね・・・
(編者S注:歯磨きで簡単にウエッとえづく人はカメラが喉を通過するときにキツイよ)
患者役のSくんはとってもカメラを飲み込むのが上手くて、助けられてしまいました (・_・;)
鎮静なしでかなり辛かったと思うけれど、カメラやらせてくれて本当にありがとうございました!
とても興奮しました!
たぶん一生忘れません (*_*)
協力してくれたMEのSくん!
そして挿入成功を一緒に喜んでくださった内視鏡センターの看護師の方々、スタッフの方々!
何より横でご指導くださったN先生をはじめとする先生方!
心から感謝しています
ありがとうございました!
(最後に裏話がありますので、次回H先生の胃カメラ習得への道(4)をご覧ください)
以下はまったくの 余談 です
W先生が心臓超音波検査から帰ってきました
ブログをアップしようとしている私に不思議そうに声をかけてきました
W先生 ”先生、僕の机に誰が座ってました?”
S ”えー、知らんよ。さっきからブログ画面しかみてないし”
W先生 ”僕のお茶、こんなになっちゃいました (-_-;) ”
修行(糸結び)に熱心な研修医の仕業やな!
誰や!