うぁー、“アゴクイ” された!

 みなさん、“アゴクイ”ってご存知ですか?

さすがに若手の研修医の先生方や看護師さんにはなじみのフレーズ!

ああー、あれね!

 

『アゴクイ』知恵蔵miniの解説から引用

https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%82%B4%E3%82%AF%E3%82%A4-1719153

女性が男性にされたら胸がキュンとするという動作の一つで、男性が向かい合った女性のあごを手で手前に引き、強制的に目があうようにするもの。

「あごをクイッと手前に引く」ことから「アゴクイ」と呼ばれるようになった。

少女マンガの恋愛系作品では、高圧的な男性が好意を持っている女性に対してしばしば見せる動作として、「アゴクイ」シーンは定番の一つとなっている。

 

5月のとある日、看護専門学校での微生物学の授業中

大事な内容について、生徒さんを指名して何度も復唱してもらっていました。

 

みんなから こっちに来ないで!オーラが漂ってきます (・・;)

 

Aさんと 一瞬視線があいました!

私 “ウイルス感染症の抗体診断でのIgMとIgGの違いは?”  と質問!

 

Aさん “えーっと…..”  (^_^;)

(プリントを確認するため、視線をはずして下を向きました)

 

私 “ちゃんと、目をみて答えなあかんよ!”(Aさんのあごをさっともちあげました)

 

その瞬間!

 “うぁー!『アゴクイ』された!

Aさんの隣の席のUさんが大声で叫びました。

 

笑いのスイッチの入ったUさん

キャハハハ! うわー、『アゴクイ』!” 

 

体をくねらせ、おなかを抱えて笑いころげて

 ” ひゃー、むちゃ受けるー! ハハハハ『アゴクイ』された! 

 

『アゴクイ』されたAさん、事態が呑み込めずきょとんと首をかしげています!

 私も Uさんのするどい突っ込みに絶句!

 

笑い続けるUさんのパワーに圧倒されちゃいました (; ̄Д ̄)

 

 

Uさんは、自分の目でみた事象を瞬時に『アゴクイ』だとしっかりと分析・解釈し、結果をすかさず報告しました。

すごい反射神経!

 

18歳の若さ、感性が光ってるねぇ!

 

Uさんはきっと将来、その反射神経、鋭い現状分析能力を救急看護の現場で発揮するに違いないと確信しました。

 

がんばってその能力を磨いていってね  ! (^O^)!

 

ちなみに

ウイルス感染症の抗体診断でのIgMとIgGの違いは?

の問いに対して

答え:IgM抗体の上昇があれば一発で原因と診断IgG抗体の場合には、急性期 (発病後早期)と回復期 (発病後14~21日)のペア血清の抗体価が4倍以上、上昇した場合有意と判断しそのウイルスの感染と推定します。

 

(次回に続く)