ジェネレーションギャップ(Generation Gap)!
世代(時代)による文化、価値観、思想などの相違のこと。
いろいろな職場、業種で、若手と年配のスタッフを悩ませています。
特に“言葉の壁”は、双方の心の距離をさらに遠ざけます。
6年前の研修医室の光景!!
研修医室は築30年以上、年季のはいった医局棟の3Fでした。
スプリングの壊れたソファーがL字型に配置されていたなぁ。
ある昼下がりに仲良しの研修医2人がソファーの上に寝転がってまったりと会話中!
研修医A(しみじみと) “なあ、B、うちの病院ひどくない?”
研修医B “えー、なんで?”
研修医A “さっきな、詰所で看護師さんが話してるの聞いてんけど、癌で入院してたXさん、昨日の夜中に『すてられた』らしいで。見に行ったらもう病室は空(から)やった!夜中に患者をほかしにいくなんて、ひどいと思わん?”
(捨てられた?)
研修医B “ほんまぁ(共感的に)! どこに『すてた』んやろな?”
いつも研修医の若者トークに魅了されている“おっさん”指導医もこのときばかりは
\(◎o◎)/!ポン。
お分かりの方は、“えー、そんなんかいなー?”
そうです。“すてる”
ドイツ語で“Sterben(ステルベン)”
患者さんがお亡くなりになることです。
医療現場で略して使われてきました。
現在、 カルテは日本語で!
誰が見ても理解できる診療記録を書く!
という流れが定着しています。
S(指導医)が研修医だった30年以上前、当時の紙カルテはミステリーに満ちていました。
外科のカルテは、暗号のようなドイツ語の単語が、ミミズのようにのた打ち回っていたなぁ。
当然、日常の医者同士の会話には、“すてる”、“むんてら”、“まーげん”、“えっせん”など
飛び交っていました。
30年後の現在の昼時!
指導医から “おい、『えっせん』行くぞ” と声がかかります
研修医たち “はい!(なんかわからんけどついてゆくぞ! (・_・;))”
と柔軟に、たくましく対応しています。
えっせん = Essen = 食事
でも指導医が Lasst uns essen gehen!
(食事に行きましょう!)
と本格的に誘ってきたらもっと困りますもんね。
さすが日本人!
話が長くなったので続きは次回に