“ちがす”の謎 (2)

(前篇からの続きです)

なぜ『ちがす』と呼ばれるのか、解説しますね。

 もともとは 血液ガス(けつえきがす)

 忙しい臨床現場では短縮する傾向があります 血ガス(けつがす)

 

なぜか当院では 血(けつ)を 血(ち)と呼ぶ人がいます

まさかの訓読み!

訓読みかよ?と思わずつっこんでしまいます。

 

ちばい』についてはもうお分かりですよね!

そう、血液培養(けつえきばいよう)

 

でも研修医の先生方はこう考えてください。

もともと『けつえきがす』の6文字が、忙しい現場では短縮される傾向にある。

だから『けつがす』と4文字になり、66%にディスカウントされて現場で用いられてきた。

さらに『ちがす』にすると3文字になり、なんと50%の大ディスカウントになった。

(『ちばい』に至っては8文字が3文字まで、元の38%の超弩級ディスカウント!!)

すげー!

 

ちがす』とってくださいといわれたら、戸惑わず『けつがす』のことやなと、心の中でさっと翻訳し、患者さんのために採血を一発で成功させましょう。

 

なおまったくの私見ですが、

50%大ディスカウント越えの『ちがす』、『ちばい』を使うひとは 

やりくり上手” か “いらち” かのどちらかです。

どっちかな?と暇なときに考えてみてね。

 

最後に、将来よその病院で勤務して思わず『ちがす』、『ちばい』と叫ぶと

(●●●●●)???  (ご自由にご想像ください) 

ご注意を!  (^_^;)